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【2026/10/25】シニアコバが、23年大会優勝のクルーガーを破って初優勝

[シングルス決勝]
○カテリナ・シニアコバ(チェコ) 6-1,6-0 ●アシュリン・クルーガー(米国)

■スコアほどの差はなかったはずだ。クルーガーは準決勝で「コートの速さが私のゲームに合っている」と話したが、この決勝でもクリーンにボールを捉え、攻撃的にプレーした。だが、それ以上にシニアコバの出来がよかった。ほとんどのボールが深かった。また、相手の強打を苦もなくダウン・ザ・ラインに持っていく。シニアコバもまた、速めのコートサーフェスが「とても自分に合っている」と語っていた。大阪・靱のハードコートが自分の庭のように思えていたのではないか。

■ショットの質が高いから、クルーガーは準決勝までのように攻められない。不十分な体勢から強打したり、先になんとかしようと攻め急いだ。シニアコバの粘り強さも相手を苦しめた。走らされても、拾って返すだけでなく、ねらったコースにねじ込んだ。球際の強さは際立ち、その粘りにクルーガーが根負けする場面もあった。

■「すべてが思い通りにいった。自分のやり遂げたこととプレー内容を誇りに思う。とても満足しています」とシニアコバが胸を張る。調子の良さが自分で分かるから足も動き、足が動くからショットもぶれない好循環が生まれた。「結果は特に期待せず、故障なく終えられたらいい、くらいに思っていたが、いいテニスができて、タイトルも取れた。シーズン後半の時期に結果が出せて、自分はこんな試合ができるんだと自信になった」と、少しはにかんだような笑顔で話した。

■現時点で世界ランク1位、通算39勝を上げたダブルスの名手として名高いが、シングルスでも過去に5度、優勝を飾っている。スケジュールを組む際はシングルスに優先順位を置く。ただ、過去の苦い経験から「勝つことだけにこだわらない」。けがをしないこと、楽しむことを大事にしているという。「勝ち負けより、街や大会の雰囲気を楽しむことに重きを置き、人生の一部をよりよいものにしたい」と話す。

■同じ会場で行われた2012年の「大阪市長杯世界スーパージュニア」でも優勝しており、大阪では「14年ぶり」の栄冠になった。2021年には東京五輪の女子ダブルスで金メダルを獲得している。決勝進出を決めると「日本にはとてもいい思い出がたくさんあって、どうやら私は日本が大好きのようですね」と話したが、いい思い出に、もう一つ、大きなタイトルが加わった。

(日本テニス協会)