[シングルス準決勝]
○テレザ・バレントバ(チェコ) 6-7(3),6-4,6-3 ●ジャクリネ・クリスティアン(ルーマニア)
■バレントバは昨年、ジュニアを卒業したばかりの18歳。経験でも、78位というランキングでも相手に及ばない。先手を取ることが勝利への近道と思われたが、第1セットは調子が上がらず、タイブレークで落とした。ところが、ここからバレントバが真価を見せる。
■「スタート時はベストのテニスができなかった。でも、いくつか気づいた点があって、それで何とか試合の流れを変えようとしたら、うまくいった。第3セットの序盤で流れをつかめたのが大きかった。そこからはプッシュし続け、全部のポイントで懸命に戦うことを心がけた」とバレントバ。ダニロビッチは強打の持ち主だが、バレントバは堅実さで上回る。相手のショットを読んで、チャンスを見定めると鮮やかなウィナーを決めた。このセットは序盤のリードを守り、一度もブレークポイントを握られることなく押し切った。
■WTA125で2度の優勝があるが、WTA250では初の決勝進出となる。「とてもいい気分です。体の回復に努め、やるべきことをすべて出したい。すごく楽しみ。楽しんでベストを尽くせば、きっといい終わり方ができる」。コートでも18歳とは思えない落ち着いた試合運びを見せるバレントバは、冷静に最終日の大舞台を見据えた。
(日本テニス協会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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