[シングルス準決勝]
○レイラ・フェルナンデス(カナダ) 6-1,2-6,6-4 ●ソラナ・チルステア(ルーマニア)
■ベースラインから下がらず、早いタイミングのショットで勝負するフェルナンデスと、思い切りのいいストロークが武器のチルステア。両者が自分の強みを出し合う3セットだった。先にペースを握ったのはフェルナンデスだが、チルステアが押し戻した。第2セット、チルステアのファーストサーブ時の得点率は73%に達し、フェルナンデスは一度もブレークできなかった。
■しかし、最終セットはフェルナンデスが相手の勢いを止めた。両者、サービスゲームのキープに苦しんだが、フェルナンデスが1ブレーク差で押し切った。勝負どころの最終セットに臨んだ心構えを、フェルナンデスが明かす。
■「相手が打ち始めてレベルを上げてくると、こちらは厳しい状況になる。私はコーチの声に耳を傾け、自分の能力を信じ、自分を信じ、最善を尽くそうと願った。結果はコントロールできないけれど、その瞬間にどう対処し、いかに自分を落ち着かせるかはコントロールできる。私は全ポイント、ファイトしようと心がけ、それが功を奏した」
■「ベースラインから下がってしまうと、力を出すのは難しい。前に立って、できるだけ早くボールを打つことで体格のギャップを小さくしている」というフェルナンデス。その速攻と展開力、そして自分を信じる力で、チルステアのパワーテニスを制した。
(日本テニス協会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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