[シングルス1回戦]
○大坂なおみ(フリー) 6-0,6-4 ●園部八奏(IMG)
■今年の全豪オープン・ジュニアで優勝し、今月、プロ転向を表明した17歳、園部のプロ初戦は日本勢対決になった。相手は、WTA16位と日本勢最上位の大坂なおみだ。「相手が相手だったので、緊張しました」と園部が明かした。「自分がいいプレーをしないと勝てないのは当たり前だったので、そのプレッシャーです」。第1セットは1ゲームも奪えなかった。大坂のショットに押されたというより、自分からのミスが目立った。
■ようやくエンジンがかかったのは第2セットだ。リターンに苦労していたが、このセットの第4ゲームで初めてブレークに成功する。「足も動いてきて、自分からしっかりエネルギーを出して打てた」と本来のストロークを取り戻した。しかし、大坂もここでギアを上げる。園部はサービスゲームを続けて落とし、大坂のサービスゲームではポイントが取れなくなった。
■0-6,4-6のほろ苦い結果に「第1セットはもっと何かできたかなと思うところがあるので、悔しいというか……。できることなら、もう1回対戦したい気持ちはあります」と園部。一方、大坂は「私のサーブを受ける時に、下がって守備的にならなかったところがいいと思った。プレッシャーに立ち向かい、攻撃的だったのが彼女のよかった点だと思う。ちょっとやりすぎと思うところもあったが、彼女のスタイルは好きです」と17歳のデビュー戦を評した。
■相手が200位台の選手でも、大坂は準備万端で臨んだ。「今朝、彼女が隣のコートで練習しているのを見て、強打やフラットにうまく対処しているのが分かった。それで、コーチと相談して高いボールを交ぜるようにした」と試合前のプランを明かした。このショットも園部がリズムを乱す一因になったはずだ。さすが元世界1位と思わせる快勝だった。
(日本テニス協会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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