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【2024/10/18】齋藤咲良は惜しくも準々決勝で敗退

[シングルス準々決勝]
○キンバリー・ビレル(豪州) 7-5,6-4 ●齋藤咲良(富士薬品)

■第1セット5-2から逆転を許したことがターニングポイントになった。しかし、齋藤は「自分のプレーは全く悪くなかった」とこの場面を振り返った。ビレルのサービスゲームで0-30。「このゲームで締めたかった」が、ここから相手が粘り強かった。「試合を通してリターンが合わず、ずっとリターンゲームは苦しかった」という齋藤は、チャンスを広げられず、5-3。その後も「勢いがもう1段階上がってきた」と、相手に傾いた流れを止められなかった。

■この試合のビレルのファーストサーブの確率は70%、ファーストサーブ時のポイント獲得率67%、セカンドサーブ時も68%と精度が高く、その後もブレークの機会はなかった。試合後の齋藤の分析は冷静だった。「相手がとても良かったので仕方ないなって部分と、要所要所で、一発っていうわけじゃないですけど、もっと(ウィナーを)狙いにいって、流れを変えたかったかなっていう部分はあります」。

■4強入りは逃したが、収穫の多い大会になった。トッップ100選手を二人倒したことに加え、「展開を早くしようとしたのがうまくいって、自分のものになってきた」。2回戦では「打てるボールが来たら絶対ストレート打とうと思っていた」と話したが、そのダウン・ザ・ラインはフォアハンド、バックハンドとも切れ味があった。「我慢する力というか、悪い流れの時に耐えられるようになった」のも大きい。目標のトップ100入りがぐんと近づく大会になった。

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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