■木下グループジャパンオープン女子大会は15日、大阪のITC靱テニスセンターでシングルス準々決勝とダブルス準決勝が行われた。シングルス準々決勝では日本勢でただ一人勝ち上がった本玉真唯(島津製作所)がアリアネ・ハルトノ(オランダ)に逆転勝ちして準決勝に進出した。本玉は16日の準決勝で、アシュリン・クルーガー(米国)と対戦する。ダブルス準決勝では、第2シードの穂積絵莉(日本住宅ローン)/二宮真琴(エディオン)組が、アンナ・カリンスカヤ/ユリア・プティンツェワ(カザフスタン)に逆転負けした。この日から車いすテニスも始まった。8人が出場するシングルス1回戦では、第1シードの上地結衣(三井住友銀行)、第2シードの田中愛美(長谷工コーポレーション)が順当に準決勝に進出した。
【シングルス準々決勝】 〇本玉真唯(島津製作所) 6-7(2)、6-4、6-1 ●アリアネ・ハルトノ(オランダ)
■第1セットは5-4、6-5とリードしながら、自分のサーブをキープできずに追いつかれ、タイブレークは一方的な展開で押し切られた。第2セットは第1ゲームでサーブをいきなりブレークされた。苦しい流れだったが、「第1セットは惜しかったので、これからチャンスは来る」と気持ちを切らさなかった。
■ここからサーブのスピードを変えたり、相手サーブではリターンのポジションを前後させたりとプレーに変化をつけた。「相手に何をやってくるだろうと思わせる、気持ちよくプレーさせないようにポジションを変えたりした」。緩急をつけたサーブにハルトノのリターンミスが増え、サーブの入りも目に見えて落ちた。
■第2セットは5-2から2ゲームを取られたが、第9ゲームでこのセット3度目のブレークを果たして、このセットを取り返した。最終セットは1-1から5ゲームを連取した。「相手の強打に最後まで走り切って戦えた。気持ち的に引かずに自分から攻撃できた」。本玉にとって会心の逆転劇だった。
■ストローク力を生かしたプレーに前後の動きを加え、最後はネットプレーでポイントを奪う攻撃的なスタイルを目指している。今大会でもこのスタイルを続けて、ツアーで初めての準決勝進出という成果につなげた。「どんどん攻めるテニスをやり続けたら、トップ100の選手に通用すると思える結果がでている。明日も自分のプレーをやり続けて、結果がどうなるか見てみたい」。準決勝で戦うクルーガー(米国)は世界123位の19歳。油断できる相手ではないが、ツアー決勝を前に乗り越えられない壁ではない。
【ダブルス準々決勝】 〇アンナ・カリンスカヤ(ロシア)/ユリア・プティンツェワ(カザフスタン) 6-7(3)、7-6(1)、[10-7] ●穂積絵莉(日本住宅ローン)/二宮真琴(エディオン)
(日本テニス協会広報部)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
http://www.jta-tennis.or.jp/tennisfan/tabid/105/Default.aspx
ニュース
2023/09/15 SHARES
【2023/9/15】本玉真唯が逆転勝ちで準決勝進出
2023/09/15
SHARES
SHARES