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【2025/9/29】フリッツはストレートで勝利、決勝に進出

【シングルス準決勝】
〇テーラー・フリッツ(米国)[2] 6-4、6-3 ●ジェンソン・ブルックスビー(米国)

■ブルックスビーの強打にフリッツが苦しめられた。ラリー戦ではブルックスビーにクロスとダウンザラインを巧みに打ち分けられて、左右に走らされた。「彼は調子が良くてついていくのが大変だった」。こう話したフリッツだが、振り回されながらも粘り強くラリーを続けて、ロングラリーを制するシーンも少なくなかった。

■第1セットは4-4からの2ゲームが勝負を分けた。第9ゲームのサービスでフリッツは相手に2度ブレークポイントを許したが、得意のサーブが威力を発揮して、ピンチを切り抜けた。続く第10ゲームは好機を逃したブルックスビーが硬くなったのか、ウィナーとミスが交互に出るようなプレーを続けて、フリッツが最初のブレークを果たした。

■第2セットは気落ちした相手から第4ゲームでブレークを果たし、好調なサーブを生かしてそのまま逃げ切った。「今日はサーブの調子がとてもよくて助けられた。好調なサーブと彼が時々ミスを重ねてくれたおかげで勝つことができた」と振り返ったフリッツ。この試合のサービスエースは2セットで13本。サーブだけでポイントを奪う「フリーポイント」も多く、体力面で大きな助けになったという。

■フリッツの記者会見はもうひとつの準決勝が行われている時間帯だった。この試合を見ないというフリッツは、「どちらとも何度も対戦しているので、彼らのプレーは分かっている。どちらでも攻撃的なプレーをしなければいけない」と話した。さらに、「ルードならいつ攻撃を仕掛けるか考えることができるが、アルカラスならすぐに攻撃しないといけない。そうしないと彼に先に攻められてしまう」と付け加えた。アルカラスとの決勝は、これまで以上に攻撃的なフリッツのプレーが見られそうだ。

(日本テニス協会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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