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【2025/9/27】アルカラスが順当に勝利して準々決勝進出

[シングルス2回戦]
○カルロス・アルカラス(スペイン) 6-4,6-3 ●ジズー・ベルヒス(ベルギー)

■1回戦でアルカラスは左足首を痛めたが、幸い1日、日程が空いて2回戦を迎えた。試合前の状態については「確かに不安はあったが、練習でとても感触がよく、懸念がなくなったので、プレーできると判断した。どこかに多少の痛みはあるが、わずか2日前のけがなので当たり前だと思う。動くこと、また全力を出すことに少し抵抗があったのは確かだ」と率直に明かした。

■動きは100%でなく、脚をかばった分、持ち前の驚異的な守備力を発揮する場面は少なかった。しかし、アルカラスにはそれを補う手札がそろっている。威力十分のストロークに、満員の観客が感嘆の声をもらした。ネットを取って重圧をかけると、ベルヒスはたまらずパスをネットに掛けた。やや強引にポイントを取りにいく一方で、ときおり見せる巧みなドロップショットも得点源になった。

■第1セットは5-3から、第2セットは3-1からブレークを許すなど、ゲーム運びは安定していたとは言いがたい。3度ブレークされたサービスゲームに関しては「足首の不安があったため、いつも心がけているスムーズな動きを忘れていたのではないか」と分析した。ただ、アルカラスはブレークされた直後に必ずブレークを返す勝負強さも見せた。ベルヒスにも、相手が見せた隙に付け込むしたたかさはなかった。

■試合後の足首の状態についてアルカラスは「非常にいい具合だ。自分でもちょっと心配していたが、コート上でも十分いい感覚だった」と明かした。ブランドン・ナカシマ(米国)と当たる準々決勝について記者に聞かれると「彼はとても危険な選手だ」と答えたうえで、こう続けた。「僕がやらなければいけないのは、まず、足首のケアをすること。そして、今日と同じくらい、いいプレーができたらといい」。

(日本テニス協会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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