【シングルス2回戦】
〇テーラー・フリッツ(米国)[2] 7-5、7-6(4) ●ヌノ・ボルジェス(ポルトガル)
■ともに競り合った2セットだったが、内容はまったく違った。第1セットはフリッツのサービスゲームが安定していた。立ち上がりにミスを連発して落とした第1ゲームを除くと、その後5回のサービスゲームでボルジェスに許したのはわずか4ポイント。リターンゲームでは攻勢をかけながらなかなか決定機を作れなかったが、第12ゲームで相手のミスにも助けられて、このセット2度目のブレークを果たした。
■対照的に第2セットは、ラリーでボルジェスに押される場面が多くなった。第3ゲームで先にサーブを破られ、第6ゲームでブレークを返すと、続く第7ゲームで再びサーブを落とす苦しい展開。第8ゲームで再度ブレークを返したが、その後はラリーでほとんどポイントを取れず、サーブの威力だけで何とかサービスキープを続けた。
■タイブレークの末にストレート勝ちしたフリッツは、「タフな試合だった。2セットともそうだった」と2時間近くを要した試合を振り返った。「あまりないことだがサービスを何度も破られてしまった。厳しい状況だったが、ファイトバックしていいプレーができた。2セットを取ることができてよかった」。これでフリッツは優勝した22年以来のベスト8進出。準々決勝ではセバスチャン・コルダ(米国)と対戦する。「ケガが多かったので実力通りには評価されていないと思う。ランキングを落としているが、とてもいい選手だ」。フリッツに油断はない。
(日本テニス協会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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