[シングルス2回戦]
○セバスチャン・コルダ(米国) 6-1,6-4 ●島袋将
■予選から勝ち上がった島袋の快進撃が、自己最高15位の強豪コルダに止められた。第1セットは1-2からブレークを許し、一方的な展開になった。第2セットも冒頭のサービスゲームをブレークされ、劣勢を挽回できなかった。島袋は慎重に言葉を選びながら試合を振り返った。
■「出だしから硬く、プレッシャーを感じた試合だった。すごく楽しみにしていたし、昨日までいいプレーをしていたので、どこか期待をしていた自分もいた。いろんな思いが詰まった中での試合だったので、思っていた以上に硬く入ってしまった」
■1回戦で世界ランク22位のトマーシュ・マハツ(チェコ)にストレートで勝ち、「今は怖いものなしかな」と気持ちが乗ってきた。しかし、自信や自分への期待が硬さにつながるのだから、勝負は難しい。持ち味の速攻が不発で、波に乗れなかった。第1セットは6度ブレークポイントを握りながら、一度もブレークできなかった。島袋は「要所要所で自分のミスが目立った。コルダ選手のサーブがよかったので、チャンスがあってもサーブで流れを変えられた」と分析した。
■記者に「振り返って、どういうふうにやれば、また『怖いものなし』で試合に臨めると思うか」と問われると、返答に長い時間を要した。「自分を信じすぎていた」と切り出したが、しばらく考え、あらためて質問への答えを口にした。「出だしから、もっと、もがいて、自分らしいテニスができないと思った瞬間に、例えば声を出したり、緊張を和らげたり、自分を鼓舞して、自分自身で奮い立たせて流れを変えるとか、そういった戦い方にするべきだった」。
■「気持ちを切り替えて、最後までやり続け、ちょっとチャンスはあった」と終盤には粘りを見せた。「今日できることは全部できたかなと思う」と完敗を受け入れる一方で、8強入りと、ランキングをさらに上昇させる好機を逃した悔しさは隠しきれなかった。
(日本テニス協会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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