[ダブルス準々決勝]
○柚木武/ロハン・ボパンナ(インド) 7-6(5),7-6(4) ●マキシモ・ゴンサレス/アンドレス・モルテニ(ともにアルゼンチン)
■ツアー18勝、世界ランク19位のモルテニと、19勝の22位ゴンザレスの強豪ペアを、柚木/ボパンナがねじ伏せた。2セットともすべてサービスキープでタイブレークにもつれる接戦を制した。パートナーのボナンナが「一番の強み」と評価する柚木のサーブ力が、試合の行方を決めるショットになった。柚木のエースは9本。第2セットには1ゲームで3本のエースを量産した。
■コート上には、いずれ劣らぬダブルスの名手が3人。自己最高1位の45歳、四大大会を含むツアー26勝のボパンナを筆頭に、歴戦のつわものが並ぶ。この顔ぶれでは、1回戦でツアー初勝利を上げたばかりの27歳、112位の柚木は、まだ駆け出しだ。それだけに「いかに気持ちを冷静に、弱気にならないようにすることが一番のポイント」だったという。柚木はその目標を見事にクリアした。重圧のかかるタイブレークでも、柚木のサーブでは1ポイントも失わなかった。
■「タイブレークの大事な場面とか、(第2セットのタイブレークで、勝利を決めた)最後のサーブ2本とか、いつもだったら弱気になっていたかもしれないところで、強気でいくというところがしっかり引き出せた」。以前の弱い自分を乗り越えた柚木が胸を張った。
(日本テニス協会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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