【2024/9/27】金メダリストの小田凱人は完勝で初戦突破

［車いすテニス・シングルス１回戦］
○小田凱人　6-0,6-0　●馮小敏（中国）

■馮のランキングは55位。試合に臨む小田のテーマは勝ち負けとは別のところにあった。降雨の影響で屋内コートに変更され、朝の練習もできなかった。10分間与えられた試合前のウォーミングアップで、できる準備には限りがある。そこで、「急がず、ゆっくり（試合に）入って」、どこまで調子を上げられるか。その点だけ注意して臨んだという。「結構、調子がよくて、まとまっていた」と小田。力任せに打つだけでなく、相手の逆をついたり、相手の強打を拾ったり。その結果が6-0,6-0のシャットアウト勝ちだった。

■パリ・パラリンピック金メダルを獲得したあとの「凱旋」試合が、雨により無観客で実施されたのは気の毒だった。だが小田は「勝負は土日（28日、29日）の２日間。明日は眞田（卓）さんで、その次はグスタボ（・フェルナンデス）が来ると思う。この２試合は面白い試合になるので、そこで多くの人に見てもらえれば」。

■眞田、フェルナンデスとも、四大大会の常連だ。「もちろん圧倒する気で挑むが、競ったほうが（ファンには）面白くなる」と小田。圧倒的な強さを披露したい反面、競り合いを見てもらいたい気持ちもある。そこで「来てよかったなって思える試合だけはしたい」と言い添えた。