ニュース

【2024/9/26】西岡良仁はオジェアリアシムを破り2回戦進出

[シングルス1回戦]
○西岡良仁 7-6(5),3-6,7-6(5) ●フェリックス・オジェアリアシム(カナダ)

■この相手にはATPチャレンジャーでの初対戦から3連勝、ところがその後、4連敗を喫していた。今季も2敗。試合後の勝利者インタビューで西岡は「気づいたら、勝てない選手になっていた。若い選手に抜かされていく感覚」と苦笑まじりに話したが、そもそもオジェアリアシムは、成績のアップダウンはあるが、高い実力の持ち主だ。ただ、この試合では、開始直前にメディカルタイムアウトをとる体の異変があった。ラリーでは、バックハンドを強打せず、スライスに頼る場面が多かった。西岡は自己最高6位の強豪が見せた隙に付け込んだ。

■ストローク戦で守りを固めるオジェアリアシムと、それを崩そうと試みる西岡。オジェアリアシムは強打こそ少ないが、動きは普段通り俊敏だった。一方の西岡は、得意のバックハンドで、そして、この夏から握り方を変えて当たりを厚くしたフォアハンドで、硬い岩を叩き続けた。

■2度のタイブレークを制し、3時間12分の戦いを制した西岡は、マッチポイントをものにした瞬間、顔をゆがめてコートに倒れ込んだ。右足がけいれんを起こしていた。積極的に攻めようとコートの中に入り、左右に走って相手のカウンターを拾った。限界を超える、これが西岡のモットーだ。けいれんの兆候は第2セットからあったという。「攻めるところは攻め、耐えるところはよく耐えた。いい勝ち方、自分らしい勝ち方だった」。観客の声援を受けながらオンコート・インタビューで西岡が胸を張った。

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
http://www.jta-tennis.or.jp/tennisfan/tabid/105/Default.aspx