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【2024/9/24】錦織圭がチリッチ戦へ抱負

■本戦開幕を翌日に控えた24日、ワイルドカード(主催者推薦)で出場する錦織圭(世界ランキング200位)が記者会見を開き、抱負を述べた。12年に初優勝、14年に2度目の優勝を飾った木下グループ・ジャパンオープンだが、出場は6年ぶりとなる。

■「久しぶりなので、楽しみな気持ちと、緊張感もある。もちろん、いい結果を残したいが、1試合1試合、長く勝ち進めたらいい」とリラックスした表情で話した。今月中旬に行われたデビスカップ、日本対コロンビア戦では、237位(対戦当時)のニコラス・メヒアにストレート勝ちしたが、「思うようにプレーできなかった」と歯切れが悪かった。翌週の成都オープン(中国、ATP250)では19歳の商竣程(中国、当時67位)に1回戦で敗れた。2試合とも調子は悪くなかったが、気持ちがはやり、ベストのプレーができなかったという。

■「結構、プレーが良かったので、(逆に)焦りが出た。先週(成都オープン)はコートも速かったので、攻めないといけないという気持ちが強く出てしまった。イタリア(デ杯の前に出場した、ATPチャレンジャー2大会)では200位、300位の選手と試合をすることもあり、ツアーレベルの選手とはボールの速さもスピードも違ったので、自分が攻めないといけない、また、攻められると感じた。それが癖になり、(デ杯と成都の)2試合は(攻め)急ぐ気持ちが出ていた」と錦織。今大会はその反省を生かすつもりだ。「もうちょっとじっくり、落ち着いてプレーしたい。この何日間かしっかり練習ができて、取り戻しつつある。いい感じになってきている」。

■1回戦では、14年全米オープンの決勝で敗れたマリン・チリッチ(クロアチア、373位=プロテクトランキングで出場)と顔を合わせる。「(本来の)プレーを戻してきた。大きな場面で戦うことが多かった選手なので、わくわくするし、ほぼ同世代で、同じ境遇(故障による長期離脱)を味わってる選手でもあるので、気持ちは入る」と錦織。切磋琢磨してきたライバルとの注目の一戦で、復活を目指す錦織の現在地も明らかになるだろう。
(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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