【2024/9/23】坂本怜は88位のルカ・ナルディに敗れる

［シングルス予選１回戦］
○ルカ・ナルディ（イタリア）　6-3,6-1　●坂本怜

■今年の全豪オープンジュニアで優勝、全米のジュニア部門ではダブルスで優勝した18歳の坂本。大会開幕前にプロ転向を発表、ワイルドカード（主催者推薦）で予選に挑んだが、ほろ苦い結果が残った。ナルディは自己最高70位の21歳。昨年、21歳以下のトップ選手で競うネクストジェンＡＴＰファイナルに出場した新鋭だ。地力と経験の差は明らかだった。加えて、坂本はプロデビュー戦の緊張に苦しみ、「試合は完全に相手のペースで進んだ。緊張して、ずっと頭が真っ白だった」と唇を噛んだ。

■緊張したのは「小さい頃からの夢の舞台。自分への期待も大きかったし、勝ったら（もう１試合できることやランキングポイントを得られることなど）色々なものがついてくる状況」に、うまく対処できなかったからだ。「わくわくと緊張を落ち着かせなくてはいいプレーはできない。そのバランスがとれていなかった」と反省した。

■それでも坂本は、ひどい緊張を経験したことが収穫、と受け止めた。「大きい舞台で、緊張する試合ができた。明らかにツアーのレベルに足りないことが分かった。そこは収穫だと思う」。このレベルで戦うには、フットワークもメンタルもまだまだ、と自覚した。やるべきことはたくさんあることが分かった。18歳は、勝ち星と同じくらい大事なものを持ち帰るだろう。

（日本テニス協会広報部）

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから！
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