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【2023/10/19】第1シードの小田凱人が鈴木康平を破って決勝進出

【車いす・シングルス準決勝】
〇小田凱人(東海理化) 3-6、6-2、6-1 ●鈴木康平(AOI Pro.)

■前日の小田の1回戦はスタンドのない5番コートに入り、約500人のファンが詰めかけた。急きょ、隣のコートに柵を置いて観戦スペースを設けるなど対応に追われた大会側の姿が小田の人気を物語っていた。この日は木下グループ・アリーナが会場となり、スタンドからは約1800人が声援を送ったが、これが小田のプレッシャーとなった。

■第1セットは第1サーブが入らず、強打もミスが続いた。対照的に鈴木は第1セット、エース6本を奪うなどサーブが好調で、相手の逆を突くショットもよく決まった。小田は出だしから4ゲームを連取され、そのまま3-6で押し切られた。

■「(1回戦負けした)全米の記憶がよみがえってきて、嫌な感じで試合が進んでいると感じた」という小田。「力が入り過ぎている。力を抜いてプレーしよう」と気持ちを切り替えた。プレーを修正した小田が、第2セット中盤から本来のリズムを取り戻した。最終セットは第1サーブが100%の確立で入り、第1セットはラインを割っていた強打も厳しいところに決まって、鈴木を圧倒した。

■「最初は自分のプレーが出来なかった。ただ、後半は落ち着いていつも通りできた。まだ課題はあると感じた」と小田。今大会には全米1回戦で敗れたS.ウデ(フランス)が出場していたが、ライバルは1回戦で姿を消した。「戦いたかったが、しょうがない」と話した小田は、「ウデに勝った眞田選手とは前回、接戦になっている。(ウデが)いなくなったからほっとしている訳にいかない」と初優勝に向けて気持ちを引き締めた。


【車いす・シングルス準決勝】
〇眞田卓(TOPPAN)[2] 6-0、6-3 ●高野頌吾(かんぽ生命)

【同・ダブルス準決勝】
〇S.ウデ(フランス)/眞田卓(TOPPAN)[1] 6-1、6-0 ●藤本佳伸(GA technologies)/B.ウィークス(豪州)
〇齋田悟司(シグマクシス)/鈴木康平(AOI Pro.)[2] 6-2、6-2 ●城智哉(中京大)/高野頌吾(かんぽ生命)

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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